収穫から苦くない柚子ジャムと柚子シロップの作り方

【日常と思ったこと】アサギマダラ, フジバカマ, レシピ, 柚子, 瑠璃紋花蜂

1月の中旬におばあちゃん家の柚子を全て収穫して、柚子シロップと柚子ジャムを作った。

大体柚子を100個ほど収穫し、洗って干して半分に切り種を取り、果汁を絞って中綿と実、皮にそれぞれ分けて皮は細かく切り刻む。

中綿と実は砂糖と水を足して煮詰めてジャムに、皮と果汁は煮沸したビンに氷砂糖と共に詰めて2週間ほど置く。

もともと柚子シロップが作りたかったのでジャムは副産物なのだが、皮を入れて無いから風味が薄いかもと思ったら苦味も渋みもなくきちんと柚子の味がして非常に美味しい。

ジャムもそれぞれ煮沸した瓶に詰めてギフトにした。7年ほど料理をしているのに実はジャム作りは初めて(!)の体験だった。

量が量なので全ての作業を終わらせるのに1日半くらいかかってしまった。笑

それで漬けていた柚子シロップができたので、炭酸水とセットにしてこっちもギフトに。

シロップの量に比べて皮が余るので雪の時期が過ぎたら乾かしてオランジェットならぬシトロンジェットにしようかな?

上半分に書いてあるのが全てだけど、改めてレシピとしてまとめてみた。

分量が100個なので砂糖の量はあまり当てにならないかもしれない。笑

柚子ジャムのレシピ

前準備:瓶は煮沸消毒してトング等で取り出しキッチンペーパーを引いて乾かしておく。絶対に手で触らない。

①種を取った柚子の実とワタを用意する。(柚子シロップを作らない場合は果汁も入れる)

②柚子と同じ高さになるくらいの水を入れる。

③柚子の半量ほどの砂糖をいれる。分量は少なくても出来上がるが、甘い方が長持ちする。

④中火で煮詰めてプツプツと煮詰まってきたら再度柚子と同じくらいの水を入れる。そこが焦げるので必ず混ぜながら行う。これをあと1回繰り返す。

⑤3回目が終わったら弱火にして水分が無くなるまで煮詰める。必ず混ぜながら行う。

④煮沸消毒した瓶に煮詰めたジャムを入れて完成。

皮を使わずに長時間煮詰めることでワタの苦味が消えて美味しいジャムに。

柚子シロップの作り方

前準備:大きめの密閉できる瓶を寸胴などで煮沸しておく。トングで持つのは難しいので、内側やフタを触らないようにして持ち乾かしておく。

①柚子の皮と果汁を使う。皮は細かく刻む。

②絞った果汁を全て瓶に入れる。

③刻んだ皮→氷砂糖→刻んだ皮→氷砂糖…の順に繰り返しながら瓶に入れる。

④1週間〜2週間漬け込んで完成。

柚子シロップは炭酸で割って飲むだけで美味しい。グラスに少し注ぎ、ジンやウォッカ等のお酒と炭酸水をゆっくり注ぐと重さが違うので途中で色の変わるお洒落なカクテルができる。ジャムはパンに塗ったりヨーグルトに入れたり。シロップの後の皮は捨ててもいいが、乾かしてチョコをかけてシトロンジェットにしても美味しいし、豚のゆず味噌和えなんかにもできる。

出来上がった柚子シロップを、洗って乾かしたペットボトルに小分けにした。それを実家へお裾分けに行く途中、おばあちゃんが食べたい!と言っていたおやつ「五辻の昆布のぽて昆」を購入。

ダッシュで友人へのお土産も購入して電車へ乗り込んだ。

ぽて昆の味は山椒の効いたスナックポテトで、お茶請けに良さそうな味だった。

退院したおじいちゃんに「庭で取れた柚子で孫が作った作ったジュース」を飲ませたところ「最高!」という評価を頂いた。笑

そもそも今回柚子シロップにしたのは去年の夏の終わりに水尾で飲んだ柚子ジュースが忘れられないからだった。山の上まで登った後に飲んだという運動効果もあるかもしれないが(笑)

友人と一度飲み、その後美味しかったので期間中にもう一度柚子ジュースを飲むために一人で山を登った。ちょうどアサギマダラの写真会をやっていて、同じ机に座った人が瑠璃紋花蜂の写真などを見せてくれた。

瑠璃紋花蜂はその名の通り瑠璃色のミツバチ科の蜂。面白いのが彼らは労働寄生という特徴を持っていて、他の花蜂の巣に卵を産んでその巣の蜂が取ってきた餌を横取りして成長するという。

アサギマダラは渡り蝶で春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する。移動距離は1000kmを越え、小さな身体で海をも渡る凄い蝶。

愛好家の人たちによってアサギルートなるものが更新されており、水尾にはちょうどフジバカマが満開になる頃にアサギマダラの群れが訪れる。写真だけではなく飛んでいるところを実際に見ることが出来たが、とても海を渡る生物には見えない繊細さだった。

という以前書き損ねた思い出話も添えて、今年の柚子エピソードはこの辺で終わりにしよう。