人生で初めてMRIを受けた

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ありがたい事に特に大病を患うこともなく今まで生きのびて30代に突入した。

恐らく病の大半はここからが本領発揮!と言ったところではあるが、今のところこれといった不調もなく元気に生きている。

それでなんでMRIを取る事になったのかというと去年の暮れに対向から右折してきたバイクに衝突されてその怪我がいつまで経っても治らないので「先生どうしたものか、このままでは治るか不安である」と主治医に漏らしたところMRIを撮ってもらえる事になった。

いわゆる事故のむちうちというやつ。

鞭打ちはおろか事故に遭遇したこと自体初めてで初めは時間が経てばそのうち治るだろうくらいに考えていたが甘かった。巷でよく言われる「事故は当日は痛くない」と「鞭打ちは長引く」は本当だった。

当然ロードバイクは廃車になった。今までいろんなところへ一緒に行った愛車との別れは不本意な形で突然きてしまった。アルミ製なら無事だったかもしれない。カーボンフレームとホイールは折れこそしなかったものの追突に耐えられず、部屋のオブジェとして引退後の余生を楽しんでもらう形となった。

MRIを撮るには予約が必要なので事前に予約してもらい注意説明の紙をもらった。

磁場中に入るので金属のものはダメ。普段から使用しているものといえばコンタクトと銀歯くらいのものなのでその二つについて聞くと銀歯は特に問題は無いそう。

カラーコンタクトは着色の際に酸化鉄や酸化チタンが使用されているらしく使用不可、透明なコンタクトレンズは大丈夫とのことだったが、調べたら眼とコンタクトレンズの間に鉄分などが付着していた場合発火する(!)事もあるらしいので万が一を考えて当日はメガネで行った。

他には義肢やピアス、ラメ入りのメイクなど。

私は以前にMRIに酸素ボンベが吸い込まれて死亡した韓国の事件の存在を知っていたので割と危険な代物なんだな〜と思っていた。

ちなみに日本国内では今のところ死亡事故は無い。

興味があったのでついでに原理を調べてみると、人体を磁場中に入れて電磁波を当てると体内の水素原子核が電磁波を返す。その水素原子の密度を見ているらしい。しかしどうやって画像化しているのだろう?と思ったら詳しく解説してくれている人がいた。

均一な磁場と均配コイルを使って水素原子に位置情報を与える。水素原子核は磁場強度によって放射電磁波の周波数が変化。均配コイルは位置によって線状に磁場強度が変化。均配コイルを磁石に挿入すると原子核の位置に応じて放射電磁波の周波数が変化。電磁波を周波数解析するとスペクトル強度と原子核の密度分布が一致。(一次元)これをいろんな角度からやって逆投影する事で映像化。

という仕組みらしい。小学生くらいの理科知識しかないわたしにも非常に分かりやすい解説を見つけるまで少し時間が掛かってしまった。笑

担当の放射線技師に「MRIは初めてですか?」と聞かれたので「初めてです」「ちょっと工事現場みたいな音がしてうるさいんですが問題ないので」と言われ所要時間は「30分ほど」と。

その時は原理も全く分かっていなかったので「30分?!笑」と驚いてしまったが原理を聞くと「むしろ30分でこれが出来ちゃうんだ…」という気持ちになった。

扉は大きな冷凍室の様な感じで、放射線技師の人(以前にx線を担当してくれてた人と一緒だった)と助手だか新人研修っぽい人が立っており金属探知機で身体をチェックしてもらった。

私は視力が0.1以下しか無く、メガネは持ち込めないので更衣室を通り過ぎてからの景色や機械自体はボヤッとした視界で眺めていた。笑

だがまあ認識と大凡違いなく画像でよく見る丸いアレと言った感じ。

寝て固定され中に入ると飛行機で気圧が変わる時のような感じがした。負傷部分をぐるぐる巻きにされてちょっと痛いという意識よりも緊張と好奇心でワクワクしていた。

中に入るとなんと音楽が流れている!リラックス効果かな?大きい音がしてるのに音楽もなっているのがシュールで面白くて一人でちょっと笑ってしまった。笑 しかも選曲が大塚愛のプラネタリウム。笑

星は見えないけどシャレは聞いててかなり良かった。

音が鳴ると背中だけはビリビリを感じた。その他はそんなに感じなかったけどジッとしているからか筋肉の誤作動(脳から動けと命令してないのに指先などがピクッとなるやつ)を頻繁に感知した。

私の場合は普段からある訳じゃないので、これも何か関係あるのかもしれない。

無事取り終わったが特に異常は無く、注射で緩和できると言うので肩の筋肉にかなり痛い注射を打ち(我慢できると言われれば出来るけど、注射の中ではかなり痛い部類だと思う)注射のショックを和らげるために帰りにカラフルなマカロンを買い、優雅な15時を過ごしましたとさ。

非合理ってばとっても美味しいわね。

MRI, 事故, 医療

Posted by AMAAI